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トップページ > 連載記事 社会人のための競技スキー > 第1回 いい位置に乗るとは |
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●第1回 いい位置に乗るとは
よく「いい位置に乗りなさい」という言葉を聞いたり、使ったりしたことがあると思いますが、いい位置とは何なのか、その条件を外れた場合にはどのような弊害が生じるのかについて説明します。
◎直滑降のポジション
いい位置に乗るためには直滑降のポジションをしっかり覚えてもらわないと、次のターンに入ってからでは膝、腰、手首、頭がどのような姿勢なのかが分かりません。ですから、直滑降のポジションが大切です。
◎手首のボジション
手首の位置はアルペンでは非常に大切です。手をビンデイングの少し前に置く事で重心は真ん中に乗り、腰と膝が楽になります。結果としてストックワークもやさしくなります。
◎ノーマルポジションの点検
斜滑降のデラパージュ
スキーのポジションが良いとスキートップが同じ方向(斜面に平行)に向ってデラパージュができます。ポジションが悪いとスキートップが同じ方向を向かず、山や谷へ揺れてしまいます。直滑降では良いポジションに乗れても斜滑降では難しく、これができないと斜滑降およびターンではノーマルポジションに乗ることができません。つまりスキーに正しい力が加わらず、横ずれを起こす原因になります。ですから、斜滑降のデラパージュはノーマルポジションに乗る為の良いトレーニングになります。
●ターンの基本練習
●競技における膝のポジションのトレーニング
■膝はビンディングの前に入れるような気持ちで
両足でゆっくり膝を入れ (写真①)、ゆっくり伸ばす動作 (写真②) を繰り返します。
↓ ↓
膝を入れた時にスキーが開いたり内側にかかったり、曲がったりする時は膝が均等に入っていません。次に、片足でゆっくり膝を入れ、ゆっくり伸ばす動作を繰り返し、それを片足交互で行ないます。
片足の場合も前にしっかりと入っていない場合はスキーがふらふらします。膝が正確に入っていない場合は、ブーツと膝のポジションが悪いことが多いですので、ブーツの選び方には注意をはらう必要があります。また、ブーツチューンナップにも心掛けましょう。
●膝を前に入れてターンをするトレーニング
緩斜面を直滑降の姿勢をとって滑り、そのままゆっくり片足の膝を前に入れそのままの状態にしていると、スキーが滑走面をつけながらゆっくりと曲がっていきます。その場合、曲げようとして上体や腕でリードをすると、腰がまわりスキーが横ズレを起こします。
■写真③ ズレのないターンの跡 ■写真④
●ターンをするトレー二ング
ターンはどのようにしたら横ズレを起こさないのか、どのようにスキーにプレッシャーをかけるのかを理解する為のトレーニングです。
低速でのトレーニングで、動作を強制的に行ないますので内容をよく理解して下さい。
斜滑降中、谷スキーをずらさないで山スキーを上げてトップを谷スキーより前にし(写真④)、山スキーを置いたと同時に足の裏にプレッシャーを掛けると、スキーがたわみ、細いラインで曲がります。この動作を交互で行ないます。この場合、外スキーの回転中に谷スキーを引きつけたりしないで、自然の動作に任せるとスキーが自分の肩幅ぐらいに平行になります。
これが、ターンの初歩的なトレーニング方法です。
■写真⑤ 山スキーを上げトップを山スキーより前に出す。
■写真⑥ 谷スキーをズラさないように斜滑降をする。
■写真⑦、⑧ スキーの幅が自然に肩幅くらいになる。
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